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退職時の保証人についての顛末

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前回の独立日記にて退職するのになぜか保証人がいるらしい・・・ということを書きましたが、この事について会社と話をしましたので、その顛末をお伝えします。

前回の独立日記は↓↓

退職するのに保証人がいるのはどういうことなの?どうも。親しい人にだけ送ったはずの退職を知らせるメールがなんか広まっており、ちょい人間不信気味になってます。ながみえです。 退職日...

退職の保証人について会社に質問しました

さて、前回の記事でも書きましたが、退職する際に保証人を求めることは普通ではありません。

エックス(旧ツイッター)で呟いたところ、それは労働基準法に違反しているのでは? なんて意見もありました。

法律には詳しくありませんが、背中を押されて勇気が出たので戦います。

・・・と言っても、直接敵陣に乗り込む勇気はないのでメールで。一応喧嘩腰ではなく丁寧な質問という感じで送ってみました。

人事室 〇〇室長
△△課 ながみえです

12月31日付で退職予定であり、現在準備を進めています。
退職届について疑問がありますので、以下の内容を教えて頂けないでしょうか?

1.なぜ退職するのに保証人が必要なのでしょうか?
2.この保証人は具体的に何を保証するのでしょうか? 資料には何も書かれていません。
(機密を漏らす気はもちろんありませんが、もし漏らした場合この保証人はどうなるのですか?)
3.退職に制限を設ける行為は労働基準法に違反していると思うのですが、この会社ではどういう考えで保証人を求めているのでしょうか?

ここ1週間ほどで色々と調査・情報収集し、退職に保証人を求めることが普通ではないと分かったための確認です。
加えて満35歳以上で独立した生計を営む人を二人という条件は異常です。

私は今回退職することを親族にはまだ言う気はありません(なら帰って来いと言われたくないため)
しかしこの手の保証人を親族以外に求めるのは倫理的に良くないと考えます。

退職届の保証人は空欄で提出して良いでしょうか?
(法律上は何も問題ないはずです)

お手数ですが、ご確認お願いします。

このメールを、人事課だけでなく社長まで宛先に入れて送りました。( *´艸`)フヒヒ

さてどうなるかな。

うちの会社は広い事務所に社長まで含めた色んな部署が集まってますので、人事室長の席もここから見えます。

なら直接言いに行けよって? 嫌です。

少したって、人事室長が立ち上がって社長のとこに行き何かを話してるようでした。
(目が合うと気まずいんで直視してません)

その後、僕は一旦離席したのですが、戻ってきた際にまるで待ち構えていたかのように人事室長が僕のもとに歩いてきました。

穏やかな会話

最初に言っておくと、お互いに最初から最後まで笑顔でお話しできました。

まず初めに、僕の最初に質問である「なぜ保証人が必要なのか」ですが、「はっきり言って名残だ」とのことです。名残ってなんじゃい。

どうも昔は本当に機密を漏らさせないための保証人であり、もし漏らした場合は保証人も含めて損害賠償をしていたそうです。

しかし現在はコンプライアンス意識が高まったこともあり、実際に損害賠償をするようなことはもう無いとのこと。ただ抑止力として残っているだけとのことでした。
(「意識付け」という言葉を使ってましたが、まぁ抑止力でしょう)

なんだかなぁ…と思いつつも、まぁ歴史の話は今はどうでもいい。今大切なのは、

僕「では、保証人の欄は空欄で提出して良いですか?」

これでしょう。

目的が意識付けだけで社内ルール上必要ないなら書かなくてもいいはず。と言うか法律上書かなくていいはずなんですが。

しかし答えは

室長「できれば、書いて欲しいな・・・」

でした。

本当は書かないといけないと言いたいけど、こっちが法律を盾に取っているためか強く断言できない。けれど何とかして書かせたい・・・。そんな雰囲気を感じました。

もちろんお互いに笑顔ですよ。穏やかに質問を続けます。

僕「そんなことをするつもりはないですが・・・これもし僕が労基に相談したら問題になるのでは・・・?」

一つ、カードを切りました。

まぁメールにも少し書いてはいましたが、どうくるか。

室長「一応、うちにも顧問弁護士がいて、内容はちゃんと確認してるから、大丈夫なはずだよ」

少し、自身がなさそうです。まぁ室長も法律の専門家ではないので、確証がないのは無理もないでしょう。

さてどうするか。実際こちらも全然知識は無いので、このまま進むのは得策ではないか・・・

室長「まぁ、形だけのものだから、2人じゃなくて1人だけでも大丈夫だし、その1人も自分で自分の親の名前とか書いちゃってもいいよ」

一歩、室長が妥協しました。

何なんでしょうね。機密保持の保証とかはもうどうでも良く、ただ署名が無いと事務手続きができないから形だけでも揃えてくれ、ということですか。

何だか、一気に力が抜けました。

戦うつもりでメールを送りましたが、これは多分これ以上言っても無駄なんでしょう。書くというルールだから書かないといけない。書かないと処理できない。

僕が正義の人だったらルールを変えるように働きかけるかもしれませんが、残念ながらそんな時間も熱意もありません。

穏やかな時間は、これで終わりです。

終わり

なんとも虚しい顛末でした。

まぁ僕への実害はないし、人事室長もきちんと話してくれた(内容はともかく)ので、これ以上困らせることはしないでおきます。

加えて言うと、渡された退職届はこの時代にまだ紙に記入するものでしたが、ちょうど来年からPC上でできるように変わり、その際に保証人の欄は消える予定とのこと。僕が今ここで騒ぎ立てる必要はないでしょう。

後輩への仕事の引継ぎもまだ残っています。

残り短い会社員生活。荒事立てずにのんびり過ごすとしましょう。

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