巨大地震はないはずだった。
『ーーー結局のところ、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)がなぜマグニチュード9もの巨大地震になったのかは、現在でも結論は出ていない』by東北大学 松澤教授
どうも。ながみえです。
本当に久しぶりに科学雑誌『Newton』を購入して読みました。実に学生の頃以来です。
相変わらず良いシリーズですね。面白かったです。
『ーーー日本は過去に大きな地震に繰り返し襲われてきました。一方で、2011年の東日本大震災のマグニチュード9は、地震大国日本においても、いかにまれな超巨大地震であったかがわかるでしょう』
日本に住んでいる以上、地震から逃れることはできません。僕が住んでいる三重県であれば南海トラフ地震で大きな被害を受ける可能性があります。
この本は地震の際にどうすればいいか、といった対策の本ではなく、そもそも地震とは何か、どうして起こるのかを日本列島を中心に解説した本です。
『ーーー東日本大震災は、世界最高クラスの観測網が張り巡らされた場所でおきた、はじめての超巨大地震でした。しかしそれから10年以上たった現在でも、東日本大震災が発生したメカニズムは、良く分かっていません』
過去に日本で起きた地震の規模や時期、そしてこれから起こるであろう地震の規模や時期、予測される被害状況などが、最先端の研究結果を踏まえて解説されています。
『ーーー南海トラフ地震はもういつ発生してもおかしくない』
『ーーー関東大震災を引き起こした「関東地震」は必ずまたやってくる』
『ーーー300年間沈黙を続ける富士山は、いつ噴火してもおかしくない』
この本を読んで、僕は日本に住み続けることが少し怖くなりました(´・ω・`)
『最新予測 巨大地震の脅威』はどんな本か
『ニュートン』はニュートンプレスから長年刊行されている日本の月刊・科学雑誌です。
毎月色々なテーマで発行されますが、この『最新予測 巨大地震の脅威』は2024年1月に発売されました。
なぜ日本列島は大きな地震にたびたび襲われるのでしょうか。それは日本が四つのプレートがぶつかり合うという,世界的にもめずらしい場所に位置しているからです。
本書ではまず,地震の基礎知識についてわかりやすく解説し,日本全国の危険な活断層や,各地の地震発生確率,世界の巨大地震とプレートとの関係などを紹介しています。そして,津波による甚大な被害がもたらされた,2011年の東北地方太平洋沖地震の真相にも迫ります。
本書では,発生確率が高く,発生すると大きな被害が予想される南海トラフや首都圏直下地震について,そのメカニズムや被害予測をくわしく解説しています。また,地震と関連が深い火山の噴火についてもみていきます。ぜひご一読ください。
この本の目次は以下のようになっています。
1.地震の基礎知識
2.東日本大震災の真相
3.南海トラフ巨大地震
4.首都圏巨大地震
5.巨大地震に備える
6.日本の火山と富士山噴火
第1章と第2章で地震について今現在分かっていることが勉強できます。特に第2章の「東日本大震災の真相」では最先端の研究結果が実例を交えて興味深く書かれています。
東日本大震災が発生した当時、色々なところで『想定外』という言葉が使われていましたが、いったい何がそんなに『想定外』だったのでしょうか。
その内容がしっかりと書かれています。しかしそれを経験し、情報が蓄積された現在ですら、東日本大震災が発生したメカニズムは判明していません。
今なお、『想定外』の震災であり続けています。
第3章から第6章は、今後起こるであろう災害の原理や想定される被害状況などが書かれています。
日本に住んでいる以上、絶対に安全な場所は存在しません。
各地域に住んでいる人々にどんなことが起こると想定され、どういった対策が推奨されているのか。
それを学ぶことができます。
『最新予測 巨大地震の脅威』を読んで感じたこと・考えたこと
地震こわい(´・ω・`)
この本を読んだ分かったことは、地震のメカニズムは一般人が想像するより遥かに複雑で、難解で、予測できないものだということです。
ただ2枚のプレートがぶつかり合い、それがズレて揺れる、なんていう単純なものではありません。
昔と比べれば遥かに多くの情報が蓄積され、いろいろなことが分かってきてはいます。
それでもなお、人類が地震のメカニズムを解明し、その阻止もしくはせめて予測ができるようになる未来も、まだまだ先のようです。
地震は、明日起こると想定して備えるべきものです。
まとめ
この本を読んでも、地震への対策方法は触り程度にしか学べません。それらを学ぶなら別の本が必要でしょう。
しかし、僕はこの本を読んだことで地震への理解が深まり、防災に対する強い関心が生まれました。
地震は本当にいつ起こるか分からず、起きてしまうと文字通りあらゆるものが壊滅します。
Newtonは科学雑誌なのでなかなか堅苦しい文章にはなっていますが、この日本という国に住んでいる以上、知っていて絶対に損のない内容が書かれています。
是非、手に取ってみて下さい。
もちろん、単純に知的好奇心を満たすという意味でも、かなりお勧めですよ^^
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